2020.01.23
お知らせ
第2回:就活前の君に届けたい『ちょっと先輩座談会』レポート
第一回:就活前の君に届けたい『ちょっと先輩座談会』レポート
参加者一覧
■藤下君(大学3年/就活中)
「商社で海外営業を志望していたけど大手に入ると新人の間に配属されることは難しそうなので、中小企業で入社2年目で海外営業に携われるというというのは、新人のうちからチャレンジさせてもらえる会社に魅力を感じた。中小企業で大きなチャレンジをしたほうがやりがいがありそう」
「新人社員がいきいき会社のことを語っていて、とりつくろっているわけではなく本当に会社が好きだったりやりがいがあることが伝わった!」
「新人研修がしっかりしていて、風通しが良く周りの社員との関係性もよさそうで、ちゃんと安心して働ける会社だなぁと感じました。」
■高松さん(大学院1年/農学研究科)
「3人が大学時代から今まで人と関わることを大事にしていることが伝わった。」
「このイベントはFacebookで農業に関わる事業をしている方の投稿で知った。参加のきっかけは、上村さんが開発職だったこと。通常の企業の採用に関するイベントでは、開発職の先輩社員に人事の方抜きで出会えるチャンスはなく、リアルな声を聞けるのは研究室に時々くるOBくらいしかいないので、こういった機会があるのはとても珍しく有難かった。」
■高橋さん(大学1年/大学の内に打ち込めるものを見つけたい)
「先輩がSNSでシェアをしていたので、イベントに参加した。就職することにイメージが持てた。就活の時にどんなことを意識して会社を選んでいいかわかった」
■ディヴィショヴァ ヘドヴィカさん(大学1年/日本に留学中)
「日本の就職や仕事について学びたいので参加をした。留学中で学校の授業で一生懸命勉強しているが、こういった実際に企業で働いている若手の日本人の方からお話を聞くことはない。学校の授業では習えないような新しいことが学べてよかった。」
■清水さん(大学1年/社会人の人から将来についての話が聞きたい)
「将来についてのことをまだ考えられていなかったので、新しい扉が開くのではないかと思い何かヒントを見つけたいと参加をした。社会人になるということがまだまだイメージがついてなかったので新しい話を聞いて勉強になった。」
ちょっと先輩ゲストからのメッセージ
企業①:六甲バター株式会社(http://www.qbb.co.jp/)
Q・B・Bでおなじみの六甲バター株式会社は、チーズなどの商品とともに健康で明るく楽しい食文化の提供によって、皆さまの食生活に貢献します。
◆上村亮太さん(26)製品開発部
「話をしてみて、就活に対して他の方に比べると深く考えていなかったなぁと感じたのですが、そういう自分と同じような心境の学生さんもいるかと思います。
だからこそ、学生時代からこれまでの自分の経験を誰かに伝える経験が出来たのは自分にとっても皆さんにとっても新しい経験や新しい繋がりになるのですごくよかった。」
◆山田美優さん(24)海外営業部
「普通の就活イベントだと人事の人が説明をしたり形式ばった説明会になる中でこのイベントに参加して、ちょっと話を聞いてみようと思った学生さんの行動は素敵です。
こういう形で色んなイベントや就活イベントに自分が興味がない事や知らないことでももしかしたら運命の出会いがあるかもしれないので、これからも色んな所に出向いてみてください。」
企業②:株式会社ワールド・ワン(https://www.world-one-group.co.jp/)
食によって地域と地域をつなぎ、連携する地域や生産者の味・想い・風土・文化を発信することで郷土を元気にする会社。地域の課題と本気で向き合います。
◆岡 英美里さん(24)人材開発部
「就活イベントなどのお手伝いすることはあったのですが、このようなざっくばらんな場で話すのが初めてなので、学生さんの役に立てたら嬉しいです。
しゃべってみて会社のことや仕事について改めて考える機会になったので自分がクリアになってよかったです。」
◆ファシリテーター
丹治(コ・スタディ神戸/コーディネーター)
「普段聞けないような話が聞けた」という感想が多くてよかったです。こういう本音でカジュアルで話せるような機会を作っていくことで気付きや発見に繋がるので、これからも続けていきましょう。
ちょっと先輩からこそ伝えられるメッセージがあるはず
<就活前の君に届けたい『ちょっと先輩座談会』とは?>
こんにちは!
コ・スタディ神戸のコーディネーターかなみんこと岩田加奈美です。
今回は1月10日に開催された就活前の君に届けたい『ちょっと先輩座談会』についてレポートします。
『ちょっと先輩座談会』とは、社会人になって間もない3〜5年目の学生に近い立場で語れるちょっと先輩から仕事のリアルについて聞くイベントです。
社会に出てからのイメージがまだ具体的にできていない学生に向けて「数年後、自分はどんな働き方をしているんだろう」漠然とした疑問をクリアしてもらう事が目的です。
今回のテーマは「食」。
地域に根差した企業や地域の魅力を伝える「食」に関わる企業2社のちょっと先輩から仕事や就活についてのリアルな話を聞くことができました。
詳しいイベントの概要についてはこちらから
/article/?p=1987
ちょっと先輩から聞いてみる、社会人になってからの働き方
六甲バター株式会社から上村さん、山田さん、株式会社ワールド・ワンから岡さんを迎えて、ちょっと先輩の座談会での対談、質疑応答のレポートをダイジェストでお届けします!
※以下敬称略
丹治:まずはみなさんに自己紹介と仕事内容を聞かせてください。
岡:人材開発部でアルバイトの採用、研修、店舗への派遣をしています。
ワールド・ワンでは、アルバイトを店舗ごとで採用するのではなく、一括採用をして本社で研修を経て各個人の適正に合わせて店舗へと派遣します。
店長とアルバイトの橋渡しのような仕事です。
上村:製品開発部で家庭用開発を担当しています。ベビーチーズやチーズデザートのようなスーパーで並ぶ商品を開発しています。2018年に70年を迎えた弊社はどんどん新しいことにチャレンジする会社です。2019年には、生産の拠点を加古川から神戸工場へと移行しさらに生産能力を高め、販売網を増やしていくことを目指しています。私もその一員をになっています。
山田:私は海外営業部で海外のマーケットの拡大、プロモーションをしています。
1年目は九州で国内の営業を担当していて、昨年7月から神戸に戻り海外営業に配属になりました。先程もありましたが、新しいチャレンジとして弊社は2017年から海外販売を本格的に開始し、私もその1つを任せてもらっています。
人と向き合うことを大切にしている会社だからこそ、それがしんどくて言葉では表せない葛藤がある
丹治:みなさんのお話を聞くと入社間もない2年で、責任あるポジションや新しいことにチャレンジする部署をまかされてキラキラしている印象を受けます。その中で、ぶっちゃけると働いていて”しんどい”と思うことは何ですか?
上村:2年目になって、どんどん新しいこと任せてもらえるようになりました。けどその分、新しいことを成功させるためには色んな人に聞いたり、わからないことを調べたり勉強しながら進めていく必要があります。頭の中がパンクしそうになることがあり、しんどいと感じることもあります。色んなことをやらせてもらうので、自分の成長につながるし、それがやりがいになります。
山田:海外営業部では、他部署だと企画や販売など分かれている仕事が、企画も営業も全部を1つの部署内で扱います。そのため、扱う仕事の内容が多く、複数の国や地域を担当しているため、やることが多いので忙しく大変です。その中で、入社2年目の私には、先輩方に比べると経験してきた業務の経験や知識が不足しているので、周りに追いつくために必死です。
岡:せっかく採用したアルバイトの子が、相性が合わなくてやめてしまって、店舗が人手不足になってしまうことです。人と人の間にだっているので押しつぶされてしまいそうになってしんどいことがあります。人と向き合うことを大切にしている会社だからこそ、それがしんどくて言葉では表せない葛藤があることもあります。
人が魅力的な分、それを守っていきたいからこそ、悩むことがあります。
自分以外の人への影響を与えているということの自覚を持つことが「責任」
丹治:しんどいと感じることがあることこそ、学生と社会人との働くということの違いかもしれないと思うのですが、そのあたりの社会人と学生時代のギャップはどうでしょうか?
上村:そうですね。社会人として大きく違うのは「責任」です。新人で“何も知らないから何とかなる”ということはなく、自分の失敗は自分だけじゃなく周りの先輩、上司など色んなところに迷惑をかけてしかいます。だからこそ、報告相談や確認などの踏まないといけないステップを経て1つ1つの行動に対して責任をもって行うことを大事にしています。自分以外の人への影響を与えているということの自覚を持つことが「責任」だと感じています。
岡:私も「責任」だと思います。これは社長に言われたことですが、学生はお金を払って学びに行く場所ですが、社会人1,2年目はお給料をもらって勉強する立場でもあります。でも、自分たちのお給料は、お客さんが弊社でご飯を食べてくれたお金から支払われています。だからこそ、後回しにしてもいい仕事はないですし、お金をもらって勉強もしているし、その勉強に対して全てにちゃんと向き合って責任をもって取り組むことの重さが違います。
山田:学生時代はやりたいことから逆算して学んだり、行動することができます。私の場合は、英語を使って色んな事をしたいと思ったので、留学をしたり、インターンをしたり、趣味として色んな活動をしました。でも、社会人になっては求められることから逆算してスキルを付けていく必要があります。例えば、海外営業部で必要をされているのは、英語力ではなく営業力。これから身に付けていきたいです。
開発している商品を美味しいといってもらえるとガッツポーズをしたくなるくらい嬉しい
丹治:そんな「責任」を果たす仕事のやりがいはどんなところにありますか?
上村:開発している商品を美味しいといってもらえるとガッツポーズをしたくなるくらい嬉しいです。また大きなところだと、去年弊社で3番目に売れ筋のチーズのリニューアルを担当させていただいたことです。入社2年目でそういった売れ筋商品の担当ができて嬉しいです。
岡:採用したアルバイトの子が店舗でいきいきと働いていたり、売り上げを競う大会などで上位に名前があると嬉しくなります。実は、私は人と関わることが得意なタイプではありませんでした。就活中にワールド・ワンに出会い、社員同士やお客さんに真剣に向き合い腹を割ってしゃべるような熱い姿をみて、苦手なことを全力で取り組んでいる会社に憧れを感じました。自分が興味のある「地方の魅力を食を通じて発信する」というテーマだったので、そのまま苦手を続けていっては良くないと思い、人と関わる仕事に取り組むことにしました。苦手なことでも毎日取り組んでいくことで好きになってきました。だから苦手でも向き合って良かったということがやりがいです。
山田:自分主動でプロモーションなど仕事を進められる点です。先程も伝えたように仕事の幅や任されることが大きいので、その点はやりがいに繋がっています。
丹治:プレッシャーが大きそうですね。
山田:そうですね。失敗は許されないので大変です。でも、なんでも相談できるという風通しの良い社風のおかげで自分本位な判断にならず、周りに相談しながら進めていくことができます。誰でもすぐに相談することができたり、部内として上手く進められるようにチームが動いています。失敗したとしても誰か1人だけの責任ではなく、みんなで考えて対応するという機運があるので、自分主導で任されるけれどチームで協力できる風通しの良さがあります。
社風の良い会社の見分け方は?実際に社員の人に会うこと
丹治:そういった社風の良い会社はどうやって見つけるのでしょうか?
山田:人事の人が話すだけの合説などで本当のことを聞き出すのは難しいと思います。人事の人の仕事は学生に魅力を感じてもらうことなので。直接的に「風通し良いですか?」と質問をしても現場のところはわかりません。だから、ネットの口コミや募集要項などの指標やこういった場に来て、実際に社員の人に会うことになると思います。
上村:面接や会社に訪問をしたときに自分の感じた感覚を大事にしていました。弊社の場合は、しっかり会話をして私のことを「上村君」として知ろうとして関わってくれているのが伝わってきました。
岡:社長など上の立場の人とざっくばらんに関わる機会を早い段階でつくってくれたことです。弊社の場合は、3次面接が社長や取締役を交えた懇親会になります。懇親会では隣に座った社長が初めて会った私の話しを聞き(まだ社員でもないのに)「めっちゃいいね」や「もっとこうしたら」と真剣にアドバイスをしてくれて向き合ってくれて他との違いを感じました。最終選考よりも前の段階で、最初の時点でそういう機会を与えることができる会いい会社だと思いました。
相手に「伝わる」ためのコミュニケーションは毎日意識して続けることで身についてくる
丹治:ありがとうございました。ここからはみなさんの質問を答えてもらいます。
学生:みなさん、お話をするのがとても上手だと感じました。私は就活などでは緊張してしまって上手く話せません。話をするときに大事にしていることはありますか?
岡:「伝える」と「伝わる」は違います。私は、常に相手に「伝わる」ように伝えることを大事にしています。そのためには相手の立場に立って考えるようにしています。
話す機会が多くなったら自然とできるようになりますよ。
上村:演劇をしていたので話すことは意識して考えいます。特に就活では、抑揚をつけることとゆっくり話すことが大事です。
自分の生きたい生き方について考える
学生:夢はありますか?
岡:「夢」と「目標」は違います。夢は元気で入れたらいいなという感じですが、目標はあります。
どういう働き方やどんな人生を歩みたいかを考えてみたら目標を持つことはできます。
働きだしたら目標や課題みたいなのが出てくるので目標が見つかります。
山田:私も就活をするようになってから意識をするようになりました。でも、夢というか自分の生きたい生き方について考えるようになりました。仕事だけの人生にならないようにしたいとか子どもを産んでも働き続けたいなどです。
打ち込むものは色んな事を試してからこそ見つかる
学生:私には今”打ち込んでいること”がありません。学生時代に”打ち込んだこと”を見つけたいのですが、みなさんは学生時代どんなことに打ち込んでいましたか?
岡:1番時間をつかったのはボランティアサークルです。サークルが軸にありイベントの企画をしたり他のチームの活動の様子を見たりしていました。あとは、バイトと京都の大学だったので、街を歩くのが好きでした。食べることが好きだったので、大阪まで好きな激辛のお店に行ったりしました。
上村:農学部の学部際の実行委員愛と演劇です。演劇は部活だけじゃなく社会人の団体などにも混じり色んなところに顔を出していました。演劇は今でも岡山に通い続けています。
山田:カフェ巡り、留学、テニスです。神戸にはカフェがたくさんあるのでカフェ巡りがオススメです。私の友人にはカフェを巡ってそれをSNSで発信していることでフォロワーがつき、本を出版して食品メーカーに就職しました。そうした形で趣味が生きることもあるので、興味があることを試してみてください。
丹治:ありがとうございました。それぞれの軸や個性が見られましたね。みなさんも興味を持ったことや好きなことからチャレンジしてください。
コ・スタディ神戸 広報チームTeam PR, Co-STUDY KOBE
学生の「やってみたい」実験場 コ・スタディ神戸の広報チームです。
どうやったらこの場が、もっと楽しくなるか、毎日考えています。
気になるイベントがあったり、あるいは「こういうことしたい!」というアイディア、いつでもメールやお電話でご連絡くださいね!